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小林よしのり
2015.3.19 04:41

「八紘一宇」に脊髄反射する哀れなサルども


今朝の朝日新聞も東京新聞も三原じゅん子の「八紘一宇」

発言を問題にしている。

朝日新聞は「戦時中のスローガンを国会でなぜ?」と

書いているが、「なぜ?」と問うなら三原が使った「文脈」

を紹介しなければならないが、それはしない。

「単語」のみ問題にしている。

文脈を見れば、弱肉強食のグローバル資本主義に、歯止めが

必要だという、トマ・ピケティに似た趣旨がわかる。

だが、朝日新聞は安倍政権の弱者無視の経済政策を擁護

したいらしく、文脈無視で、単語のつまみ食いをして、

三原じゅん子の主張を潰してしまった。

 

東京新聞の方がGHQの洗脳度が高いので、もっと大々的な

記事になっているが、「侵略戦争を正当化」

「八紘一宇 国会質問」「アジア民衆の心を刺す」

「歴史的文脈無視は危険」と仰々しく書き殴り、

ヒステリックな「言葉狩り」に終始している。

こちらも三原じゅん子の主張の趣旨、「八紘一宇」を使った

文脈は、無視している。

この異様なまでに「八紘一宇」という単語を危険視し、

単語そのものを消滅させようとする情熱は何なのか?

 

これこそが、泉美木蘭さんが、『新戦争論1』を読んで

浮かび上がった疑問点に通じているので、

今夜8時からの生放送で語ってみよう。

それにしても、泉美木蘭さんの提出した3つの疑問点は、

見事に現在の日本の言論空間の病を象徴していて、

本当はこの疑問に答えるだけで一冊の本が作れるくらいの

問題点である。

たった1時間の生放送で説明できるだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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